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競走

競馬において、競走という言葉は「1回の競い合い」の意味(つまり前者の意)のみで用いられる。 これは、他の公営競技が1節を1つの大会と捉えて、節内のチャンピオンを決定する勝ち上がり制により行われているのに対して、競馬に関しては、同一開催内で複数回出走することは稀であり、1つの開催を1つの大会と捉える概念が存在しないからである。

前述された節という概念は、競馬においては開催という言葉に置き換えられる。 中央競馬に関しては競馬法施行規則第一条、地方競馬に関しては競馬法施行規則第七条により開催を単位として行うことが記述されている。 中央競馬は1開催8日間まで、地方競馬は1開催6日間まで施行することができる。 「1回東京競馬」などの開催の中において「土曜日、日曜日」などのまとまって開催されるものを節と呼ぶ習慣はあるが、正式に定義された用語ではない。

以下では競走を「1回の競い合い」の意味のみで記述する。また主に日本のことについて競走について説明する。適宜海外の競馬のことについても補足的に説明する。

競走は事前に発表されている競馬番組に沿って行われる。 競走に出走する競走馬はあらかじめ出馬投票を行って、 競走への出走が認められなければならない。 以下では競走の前後についての流れを順を追って、説明する。


◆輸送

調教師は厩舎から競走が行われる競馬場まで、競走馬を輸送しなければならない。

中央競馬の場合、厩舎は基本的に美浦・栗東の両トレーニングセンターにあるため、競馬場とトレーニングセンターの間が距離が離れている場合がある。 近くの競馬場に出走する場合には競走当日に輸送するが、遠くの競馬場に出走する場合には競走前日や、それよりも前に輸送する。 例えば、本州と北海道の間は船便であり、移動に時間がかかるため、 事前に輸送しておき、競馬場の馬房に事前に滞在することが多い。 2002年に函館競馬場にウッドチップコースが完成した。 毎朝の調教にウッドチップコースが使えるということで、札幌競馬場に出走する馬が函館競馬場に滞在していることも多い。

地方競馬の場合、競馬場に併設して厩舎が置かれている競馬場と、 競馬場とは別の場所にトレーニングセンターが設けられている競馬場がある。

競馬場に到着した競走馬は競馬場の馬房にて、指定された時間まで待機する。


◆調整ルーム

騎手は外部との接触を防ぐため、騎乗前日の指定された時間までに競馬場・トレーニングセンターに併設されている 調整ルームに入らなければならない。 なお前日、他の競馬場で騎乗しており、指定された時間までに調整ルームに入ることができない場合には、届出が必要である。


◆前検量

騎手は騎乗前に適正な負担重量を背負っているかどうかを調べるために前検量が行われる。

負担重量が不足している場合には、錘などで調整する。錘は騎手の服装につけるほか、鞍に入れることもできる。 体重オーバーなどで負担重量を超過している場合には、一定の重量までの場合には、そのまま騎乗できる(その場合でも騎手に対して制裁がある)が、一定の重量をも超過している場合には騎乗できず、別の騎手が騎乗することとなる。後検量も同様であるが、振子式はかり(機械式非自動はかりの一種)が使用されることが多い。


◆装鞍所

競走馬は指定された時間までに装鞍所に向かい、前検量をうけて合格した鞍を取り付ける。 鞍の付けるのは、鞍に不正されることを防ぐため、装鞍所の係員の前でつけなければならない。 この際に競走馬のチェックも行われ、馬体重も測定される。 中央競馬の場合には発走時刻の90分前までに向かわなければならない。 中央競馬では馬体重は全馬測定されるが、地方競馬では馬体重計で暴れて測定できない場合「測定不能」で下見所に向かう。これは中央競馬が歩行式の電気式はかりを導入しているのに対して、地方競馬は対象が静止しないと計量することが困難な振子式はかり等の機械式はかりを使用していることによるものと推察される。また馬体重の発表は中央競馬は2キログラム刻み、地方競馬は1キログラム刻みである。これも使用しているはかりの目量の違いによるものとされている。


◆下見所

次は装鞍所から下見所(パドック)に向かう。 ここで一般のファンに馬の状態を見せる。下見所では、厩務員や調教助手(まれに調教師)により曳かれて周回を行う。 この際に装鞍所で計測された馬体重を掲示する。馬体重の掲示においては前走との増減もあわせて掲載される。 ただし、初出走の場合や、前回に馬体重を計測する習慣がない外国の競走に走っていた場合には前走との増減は掲示されない。 周回が合図によって止められると、騎手が整列し点呼を受けた上で、各競走馬に騎乗に向かう。 ただし、騎手は本馬場入場までに騎乗すればよいため、 下見所で騎乗せず、本馬場の手前で騎乗する場合もある。 また、表彰式などで下見所で騎乗できない場合もある。


◆本馬場入場

下見所から本馬場に入場する(外国ではここでファンファーレを鳴らす。日本でも入場行進テーマ曲が流される)。 この時点で改めて発走委員が競走馬をチェックする。 本馬場入りの際には騎手は必ず騎乗していなければならない。また馬を曳いていた人は曳き手を離さなければならない。 ダグやキャンターで準備運動を行い、退避所で集合時間まで待機する。

その後、集合の合図が掛けられ、ゲート後方(一部コースではゲート前方)に集合し輪乗りを行う。 ただし、輪乗りで他馬に危害を加える馬については輪乗りには参加しない。 輪乗りの途中で勝馬投票券の投票は締め切られ、集計に入る。 この集計が終わらないと発走に入ることができない。


◆発走

スターターが台にたって小旗が振られるとゲート入りの体制になる。 日本では、小旗が振られた時点でファンファーレが鳴り響くが、これは日本だけの習慣であり、外国では(ゲート式の場合)ゲート入りの前に何かがあるわけではなく、粛々とゲート入りが行われる。 特にグレードワン競走の場合、ファンファーレに合わせて手拍子の大歓声が起きる。この大歓声に驚いて興奮してしまう競走馬もいる。

ゲート入りの段階までで、騎手を振り落として空馬になって走ってしまったり、ゲート内で暴れたりした場合には、ゲートに入っていたとしても、競走馬を出して馬体検査を行う場合がある。外傷や疲労が見られた場合には、競走から除外される。この時点での除外馬について、この馬を対象した勝馬投票券は確定後払い戻しの対象となる。

ゲートが真正に開いた時点で競走馬は全て出走馬とみなされ、それ以後、出走を取り消したりすることはできない。 従ってゲートが真正に開いたにも関わらずゲートから出なかった場合や、ゲート直後に落馬した場合は全て競走中止馬とみなされる。 これらの競走中止馬を対象した勝馬投票券はすべて外れとなる。

ゲートが不正に開いた場合。たとえば、ある枠のゲートだけ開かなかったり、逆に早く開いてしまったりした場合には発走のやり直し(これをカンパイという)となる。 このとき、ゲートの前方で旗が振られ、真正な発走でなかったことを騎手に伝える。


◆到達順位

決勝線に先頭で到達したものがその競走の勝者である。 ただし、正規に到達してない場合には、2番目に到達したものが勝者となる。

先頭から指定された時間以内に決勝線に到達できなかった場合(競走中止・疾病などの場合は除く)、能力が足りないとみなされ、一定期間の出走禁止処分が下される。

なお、相手より先に決勝線に到達することを「先着」という。


◆後検量

競走が終了すると、指定された負担重量で騎乗していたか。また前検量と劇的に重量が変化していないかを確かめるため後検量が行われる。


◆審議・確定

不正はないかの審議が行われる場合がある。審議が行われる場合には着順表示板などに審議を行う旨が表示される。多くの場合には青いランプが点灯すると同時に「審」の文字が表示される。この審議が行われる旨は、競走中に早々と示される場合もあれば、後検量で負担重量に問題があった場合など、競走が終わってしばらくしてから示される場合もある。

不正があった場合には、失格・降着・過怠金などの制裁が取られる。

審議が終了すると、競走の成績が確定され、勝馬投票券の配当額が発表される。 この時点以後に理化学検査などで成績が変更されても、勝馬投票券の配当は変更されない。


◆表彰式

一部の競走(中央競馬では特別競走)では優勝馬に対して表彰式がウィナーズサークルなどで行われる。グレードワン競走では馬服やレイなどが競走馬にはかけられる。

競走を終えた競走馬は馬房に引き上げたあと、輸送され再び自分の厩舎へと帰っていく。


◆備考

そのほか、競走に対しては以下のように定められている。

競走に勝つ意志を持たずに競走馬を出走させてはならない。
騎手は競走で馬の全能力を発揮させなければならない。
災害や投石等の妨害行為があった場合や、所定の走路と異なる走路で行われた場合には、その競走は不成立となる。

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2006年11月06日 トラックバック(-) コメント(-)

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